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拡大装置の色々

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岩崎歯科医院 院長の芳金信太郎です。

本日は、拡大するためのアイテムについて書きたいと思います。

人間の視力に関して、遠くを見る視力、近くを見る視力があります。

みらい研究所のひとみ研究室の記載より

↓↓↓

一般的な視力検査は、5m離れた視標(しひょう)で測定する遠見視力検査です。近見視力検査は、目から30cmの位置に視標を置き測定します。健康診断では近見視力検査が行われないため、「遠くが見えれば、近くも見えている」と思いがちなので、近見視力不良には気付きにくいようです。

 

歯科治療は近見視力が重要となります。

私たちは、物を大きく見たい時は顔を近づけてみたり、虫眼鏡を使ったり、最近では少しCMを見かけることが少なくなりましたがハズキルーペのようなメガネを使用します。

歯の表層を見る分にはまだ、裸眼でもそこまで苦にはなりませんが歯の深い部分や歯茎の中を見るには裸眼だと結構見にくいのです。

しかも、口の中は光が届きにくいためとても暗く、見づらいのです。

例えるならば暗いトンネルをわずかなライトを頼りに運転するような物です。

なので、恐る恐る、進んでいく他ないのです。

そこで、できるだけ明るくする方法としてより強い光源を用います。

暗い環境が明るく照らし出されるため、非常に安心して進むことができます。

光源にはハロゲン、LED、キセノンがあります。キセノンはとても明かると言われおりますが高価であり、寿命があります。

ハロゲンはあまり明るくなく、寿命も比較的短いと言われております。

LEDは安価でそして長持ちして、明るいため色々な場所で使われております。

 

私の場合は、多くはマイクロスコープを使用しますが、こちらは倍率が1.9倍〜18倍と非常に幅広く、全体を見渡したい時やより大きく見たい時と倍率を変更することができます。

さらには、最近は車ではほぼ当たり前のようになってきているドライブレコーダーのような記録装置が付いておりますので実際の状況を動画にて録画もすることができるのです。映像の鮮明さはカメラの質にもよりますがikegamiの3CCDカメラは非常にクリアで繊細に録画することができます。

 

一旦、マイクロスコープはおいておいて、ハズキルーペのようなメガネスタイルの拡大装置の話をします。

私の母校である愛知学院大学の3年生の時に実習で2倍のルーペを購入しなさいと大学側より案内があります。

はっきりとは覚えてませんが大体20〜30万円くらいだったでしょうか。

それが拡大鏡との出会いです。

当時はヘッドバンドのものでしたので少し個人的にはもう少しシンプルな方がいいなと思っていました。

(写真はサージテル社のモデルさんです)

拡大鏡は色々なメーカーがありますが大学3年時より使用しているサージテルを今でも使用しております。

倍率は2倍、2.5倍、3倍、6倍、8倍、10倍といくつかラインナップがあります。

倍率が大きくなるにつれてレンズは長く、そして重くなります。

見える範囲(被写界深度)も倍率が上がるほど、限られてきますのでより難しくなります。

この辺りはある意味「慣れ」の世界になるかもしれませんが、基本的には低倍率より使用し、徐々に高倍率と

上げていくことが多くあります。

そこに光源をつけて、大きく見えるだけでなく、より明るく見ることが重要なのです。

さらにはサージテルはメガネで有名なoakley:オークリーとコラボしているため、とてもかけ心地が良いです。

当時はヘッドバンドに加えて、Mフレームがあり、レーダー、レーダーEVとアイウェアのデザインも年々変化があります。

ちなみに、10倍のルーペにライトを入れると100万円弱とかなり高価な器具となります。

ちなみに、私のよく使用しているカールツァイスのプロエルゴというマイクロスコープは1200万円ほどする最高機種なんです。

なので購入する際には色々な先生のご意見を聞かせていただいたり、実際にその医院へ見学に行ったりととても勉強しました。おかげで知識がとてもつき本当に、さらに自分の臨床レベルも格段と上がったので本当に購入して良かったと思える機材です。

マイクロスコープも上記のような最高機種からミドルクラスのタイプやもっとリーズナブルな100万円台のものと様々です。

決して高いから良いというものでもありません。やはり用途によって変わってくるんじゃないかと思います。

上記のマイクロはカメラで有名な「ライカ」より発売されたものになります。とても軽く、可動域も広いため使いやすいマイクロの1つです。

当院では歯科医師に加えて、歯科衛生士もルーペ、そしてマイクロスコープを使用することが多くあります。

視力が良い、悪いではなく、しっかり大きく、明るく見えないと不安になってしまうんですよね。

マイクロは特に「使える」までに練習が必要となりますのでしっかりとした学びが必要です。

これからも日々、研鑽していきますのでよろしくお願い致します。

 

岩崎歯科医院 院長 芳金信太郎

 

 

再生療法

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こんにちは。歯科医師の二村です。
今回右上の前歯、歯茎が腫れるとの事で来院されました。

この歯は歯周病が悪化してしまい炎症が起こってます。
歯の周りには骨が支えているのですが、その骨が溶けてしまうことが歯周病と言います。

レントゲン写真で赤丸で囲まれた所は骨が溶けてしまい黒く写っているのがわかると思います。

CT写真でも赤丸で囲まれた所は骨がなく歯根が剥き出しになっています。

右上1番はかなり状態が悪いため、抜歯の可能性も伝えました。
患者さん自身は歯を残す事を希望されたため今後抜歯になる可能性を伝えた上で治療を行いました。

歯周病の原因は汚れからくる細菌感染のため、まず口の中の汚れ(プラーク)を取り除いて歯磨きを上手になってもらうために衛生士による歯磨きチェックを行いました。
口の中の環境が良好になった後に再生療法を行いました。

再生療法とは、歯周病によって失った支持組織を再生する治療のことです。

外科的アプローチで歯茎をめくってみると、かなりの不良肉芽(汚れの塊)が認めました。

不良肉芽を綺麗に除去してみると、レントゲンで確認した通り歯根が剥き出しの状態になってました。

その後、再生材料(エムドゲイン)を填入しました。

異種骨(BioOss)を填入しました。

右のレントゲン写真のように再生されました。今後長期的に経過観察をしていく予定です。

 

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左下の奥歯にインプラント

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こんにちは。岩崎歯科 歯科医師の二村です。

今回左下に歯が失ってしまったところにインプラント(人工歯根)を設置しました。

左下(写真の右側)が欠損していることにより右側で過剰に力が負担しているため、インプントを設置することによりそれを予防して歯を壊れにくくすることができます。

インプラントは顎の骨にチタン製のネジを埋め込み、被せ物をして人工の歯を作る治療です。
顎の骨の内部には神経や血管が走行しているため、インプラントを設置するにあたりその様子を把握することが非常に大事になってきます。
当院では安心安全にインプラントを設置するために5つのステップに分けて治療を行っています。

1、CT撮影

CTとはX線を利用して体内の断面図を撮影する技術で、立体的に神経・骨などの様子を把握することができます。

2、コンピューター上で治療を計画

光学式スキャナー(itero)を使用し3Dデータにして、それとCTデータを合体させてコンピューター上で患者様の口腔内の状態を再現します。
コンピューター上で理想的な被せ物の位置関係、顎の神経の位置関係からインプラントの理想的な方向の位置、サイズの太さ長さを分析します。

今回は2本のインプラントを支えに3本の被せ物を作製していく計画を立てました。

3、治療方法と費用のご説明

分析した計画とそれにかかる費用を患者様にご説明します。

4、インプラント(人工歯根)の設置

今回は計画した2本のインプラントを設置しました。

5、最終的な歯の取り付け

下の顎の場合、インプラントと骨と結合する期間を約3ヶ月経過をみます。

問題なければ仮歯を装着します。

仮歯を装着して1ヶ月ほど経過良好であれば最終的な被せ物を装着します。

 

 

最終的な被せ物を装着したことにより見た目も機能的にも改善しました。

皆さんも日常生活で美味しいものが噛めなくて困っている方、ご来院お待ちしております。

 

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再インプラント治療

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岩崎歯科医院 院長の芳金信太郎です。

今日のブログはインプラント治療です。

その前に歯を抜く場合は基本的には「垂直性の歯根破折」、つまり歯が縦に割れているケースです。

歯の部位にもよりますが、歯根が複数ある大臼歯では、上記の縦に歯が割れているケースでも歯根切除やヘミセクションという歯の半分をカットして残りの根を使うなど万全でないにしても、その歯を保存をするケースもあります。その場合の予後は

Fugazotto 2001 で歯のカットする部位場所で成績に差がありますが、

上顎の大臼歯 95.5%~100%

下顎の大臼歯で75%~99.4%と報告しております。

下の歯は基本的に歯根が2つ(3つの場合や1つの場合もあります)で、上の大臼歯は歯根が基本的に3つなので上顎の方が成績が高いと思われます。

その他に被せ物ができないほど歯が崩壊している場合や、重度歯周病で歯に動揺が著しくグラグラと揺れている場合などはご相談の上、抜歯となる場合もあります。

 

天然の歯に勝るものはありませんので、可能な限り、天然歯を残すご提案をさせていただきますが、残念ながら既に歯が欠損しているケースにおいてはそのご提案ができません。

その場合に有用となるのはインプラント治療です。

もちろん、インプラントにもいくつかのトラブルは生じます。

Single implant restoration インプラント1本治療の成績としてSurvival rateサバイバルレートというものがあります。

成功というより生存率という表現が使われます。インプラントやインプラント周囲(歯肉や骨)にやや問題があっても使用できているという表現です。

Prosper 2003は 97%

Covani 2004は 96%

Netwin 2004は 99%

Fugazzotto 2004は95% の確率で使用できているというデータがあります。

 

しかし、今回のケースは過去に前歯をインプラントをしたが残念ながらインプラントを撤去して、再度インプラント治療を行うかどうするか?

という相談で来院された患者様でした。

CTとデジタルワックスアップにて分析を行うと表側の骨が薄く、骨を造成させる必要がありました。

歯がない部位に対する治療は「インプラント治療」だけではなく、「ブリッジ治療」または「入れ歯治療」もございますが今回は再度インプラント治療で行うという決断を患者様はされました。

この後、少し刺激のある画像になりますのでご注意ください。

 

 

 

 

 

インプラントのシミュレーションからガイドを制作しインプラントを設置していきます。

その後、骨が少ないと予測されていた部位に自家骨、異種骨を足して、メンブレンという膜にて覆います。

メンブレンという膜にて覆います。

最後に歯肉に無理な力がかからないようにテンションフリーにて縫合して終了です。

おおよそ30分ほどの治療内容です。(骨の造成がなければ10〜15分程度です)

5〜6ヶ月ほどインプラントと骨が嵌合する期間を待ち、仮歯を経て最終の歯へと移行します。

最終上部構造(インプラント体に接続する歯)はスクリューリテイン:ネジ固定です。

繰り返しますが、できれば天然歯がベストです。

しかし、歯を失ってしまった場合の1つにインプラント治療も重要な治療と考えます。

 

岩崎歯科医院 院長 芳金信太郎

 

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歯周病とインプラント治療

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岩崎歯科医院 院長の芳金信太郎です。

今回は歯の周りの骨が歯周病細菌が原因で歯を保存することが出来なくなってしまった症例です。

こちらがそのレントゲンです。歯の周りに黒い影があり、歯の根の周囲まで感染が広がっています。

今回の治療は抜歯を行い、3ヶ月待ってから骨の再生を促す処置(GBR:Guided Bone Regeneration)を行いました。

上記の写真が歯周病にて細く、溶けてしまった状態です。

骨の幅が広がるよう骨の顆粒を足していきます。

4ヶ月後にそこにインプラントを設置しました。

そしてこちらが術前と術後の歯が入った写真です。

インプラント設置して3ヶ月すればしっかり治癒してくれます。

そしてこちらが術前と術中、術後の歯が入った写真です。

少し、写真のアングルが違う点はありますが歯茎のラインが隣の歯よりも高くなり、しっかり治癒していることが分かります。

こちらの犬歯は抜歯→3ヶ月後にGBR→4ヶ月にインプラント設置→3ヶ月後に歯が入るという計10ヶ月程の治療となりました。

一方で、奥歯の治療は抜歯と同時に骨を作り、4ヶ月後にインプラント設置して3ヶ月待つという流れでした。

奥歯も歯の根の周囲まで骨が壊れてしまったところをインプラントにて治療したレントゲンです。

一言で歯周病と言っても骨の吸収度合いは人様々です。軽度の進行であれば歯周治療とメンテナンスで歯の保存が可能です。

しかし、重度まで歯周病が進行してしまうと残念ながら抜歯の可能性が高くなります。

重度歯周病の場合は歯の根からも感染を起こしている場合もあるので根管治療や再生療法と組み合わせて

保存するケースもあります。

病気に関して言えるのは早期発見、早期治療がベストです。

無症状な時こそ治療のしどきです。

「また、何かあったら来ます」このパターンは結構な確率で病気は進行してます。

小さい感染こそ高い確率で治癒します。

やはり定期的なメンテナンスはとても重要ですね。

 

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自由診療について
インプラント治療内容

インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を取り戻す治療法です。
失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。

施術の価格
インプラント(1歯) ¥380,000 ~ ¥400,000(税別) 
相談・検査・診断・治療までの標準料金(※治療内容によって異なります。)
施術のリスク・副作用
インプラント治療は必ず外科治療を伴うため、術後の疼痛・咬合痛・腫脹や出血などを生じる事があります。
施術時、静脈内鎮静麻酔を行う場合、一時的にふらつきが生じる事があります。
上部の人工歯や土台(アバットメント)が外れたり、欠けたりゆるんだりする事があります。
また、インプラントも歯と同様に周囲の骨は歯周病のように吸収を起こすリスクがあるので、術後のメインテナンスは必須です。
審美歯科内容

審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。

施術の価格
補綴(1歯) ¥30,000 ~ / 入れ歯・義歯 ~¥250,000(税別) 
相談・検査・診断・治療までの標準料金(※治療内容によって異なります。)
施術のリスク・副作用
【ホワイトニング】
ホワイトニング剤の刺激により、歯がしみる知覚過敏の症状がおこる可能性があります。
【オールセラミッククラウン】
金属などのインレーやクラウンと比べると、強度が若干劣ります。
【セラミックインレー】
部分的に削った箇所に装着するため、歯を削る量が比較的多くなります。
【ラミネートベニア】
強い力のかかる臼歯部などに装着すると、割れる場合があります。
【メタルセラミッククラウン】
金属を全く使用しないオールセラミックと比べると、見た目はやや劣ります。
また、金属を使用するため、歯茎や歯と歯茎の境目が変色してくる場合や、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。