クリニックブログ BLOG
20.07.02
岩崎歯科医院
歯科医師の芳金信太郎です。
今回は前回の徹底的歯の保存part1に続いてpart2です。
患者様は50歳代女性の方です。
左下の奥歯(第1大臼歯)の歯茎が腫れてきたという主訴です。
レントゲンを撮ると歯の根の先が黒くなっているのが分かります。
細かく診断するためにCTも撮影していきます。
CTはコントラストがしっかり映るため、骨の溶けている部位とそうでない部位が明確に分かります。ミリ単位で距離も計測することができます。
CTを撮ると、手前の歯の根の先にも黒い影があるのが分かります。
CTは3次元的に診断ができるので治療の戦略がとても立てやすくなります。
この様な病気を根尖性(こんせんせい)歯周炎と言います。歯の中に細菌が繁殖して、どんどん深いところまで細菌が侵入して骨を溶かし、そして歯茎まで感染が広がるとお口の中に吹き出物として現れます。(吹き出物があるのとないのでは、治療成績が違います。)
歯の神経の治療はとても小さく、脳外科の治療でもマイクロスコープを使用していますが、歯科でも神経の治療をする場合はマイクロスコープを使用したが治療成績が断然に高くなります。
深いところまで、スクリューピンというネジが設置されていますので、それを慎重に除去していき、歯の根のお掃除をマイクロスコープを用いて行います。
しかし、CTで診断すると比較的大きな骨の吸収像が見られるので、こういう場合は外科的に根の先端に溜まった膿の袋(膿胞)を直接摘出しなければならない場合が高くなります。
今回は外科的な治療も併用することによってしっかりと治癒することができました。
術前と術後の比較のレントゲンでも歯の根の先端の黒い影がなくなっているのがわかると思います。
第1大臼歯をしっかり治療すると、手前の歯も自然と治癒していきました。
感染が隣の歯まで広がろうとしていたのだと考えられます。
患者様にも50歳代でもこんなに骨ができるなんて嬉しいと言っていただけました。
天然の歯をいかに残せるか、それはCTによる細かい診断とマイクロスコープ による精度の高い治療により、1本の歯を救うことができました。
再感染がない様に、今後もしっかりメンテナンスが重要です!
岩崎歯科医院
歯科医師 芳金信太郎
20.06.03
岩崎歯科医院 歯科医師の芳金信太郎です。
岩崎歯科医院では精密根管治療として、マイクロスコープやラバーダムを用いて歯の神経の治療を行なっております。
それにより、とても感染の広がってしまったケースでも十分、歯の保存が出来るケースがたくさんあります。
本日は症例の1つをお伝えします。こちら2枚のレントゲンを比較してみましょう。
左が初診時に撮影したレントゲン、右が2年後に撮影したレントゲンです。
なかなかレントゲンを見てもよく分かりづらいと思いますが赤丸で囲った部分が
とても大きく骨が溶けてしまっています。ここまで骨が溶けてしまうと歯を保存するには、神経の治療に加えて
歯茎を切開する歯周外科も必要になる場合も出てきます。
まずは精密根管治療を行います。マイクロスコープ を通して、歯の根の中の汚れを丁寧に除去していきます。
すると、根の先から(マイクロスコープ だと歯の根の先端が見えるのです!!!)膿がどんどん出てきます。
その膿を数回にわたり、吸い取り、次亜塩素酸で洗浄を丁寧に繰り返します。
マイクロスコープ だと、洗浄液の泡の出方を見ることで、それによってまだ汚れがあるのかを確認ができます。
最後にMTAセメントで封鎖を行いました。
そして、先日撮ったレントゲンを比較してみると、とても骨が再生されている状態でした。
こちらも変化した部分を赤く示してみます。
まだ、骨は作られている「途中」だと思われますがかなり黒く大きかったところが骨の色に変化してきました。
今回は歯茎を切開するなどの外科治療は不要でした。
マイクロスコープ と適切な感染源の除去、緊密なMTAセメントによる封鎖により本当に歯の保存ができるようになってきました。
もし、抜歯と宣言されましたら、もしかするとその歯、保存できるかもしれません!
岩崎歯科医院
歯科医師 芳金信太郎
JR四日市駅 徒歩3分
近鉄四日市駅 徒歩10分
20.04.11
こんにちは。岩崎歯科医院 歯科医師の芳金信太郎です。
最近はコロナ問題で不安の拭いきれない毎日ですね。
岩崎歯科医院は3月2日にリニューアルオープンを迎えました。
今回、オジデザインワークスさんに歯科医院の内装、外装のデザインをお願いしました。
代表の橋本さんのデザインは空間を広く、暖かい光が広がるような雰囲気をかもし出しております。
早速ですが、ご紹介します。
医院の顔でもある受付です。とてもキレイに仕上がりました。
受付正面
2階に上がると葉加瀬太郎さんの絵画もしっかり飾ってあります!
2階エントランスを入ると中待合室とカウセリングルームになります。
お子様と一緒に治療を受けられるキッズルーム完備の個室もございます。
岩崎歯科医院では衛生士もマイクロスコープを用いて歯石除去を行います。
衛生士の予防を中心としたPMTCやホワイトニングを行うお部屋になります。
外観も光がとても鮮やかに建物を演出するようデザインされております。
また実際にご覧になっていただければ幸いです。
岩崎歯科医院 芳金信太郎
20.02.25
2月25日(火)〜29日(土)まで医院引越しの為、1週間休診となります。
3月2日(月)より新しく生まれ変わる医院にて、診療開始となります。
1週間ご迷惑をおかけします。
医院外装には大きな画面を設置しました。少しでも院内がどんなものかが分かっていただければと思い設置させていただきました。
1階にも広々とした待合室があるのですが、2階にもくつろげる中待合室をご用意させていただきました。
岩崎歯科医院をデザインしていただいた、オジデザインワークスオリジナルの照明が皆様をお出迎えします。
カウンセリングルーム;まだ建設途中です
カウンセリグルーム;クルクルと光が曲線を描くような照明があります。その正面には瞬間調光ガラスにてプライバシーが守られております。
1階から2階へ向かう階段には無数ものペンダント照明を散らばめた演出がされています。
ミラーを使ってお部屋の空間を広々と感じるように演出されています。
2月29日(土)、3月1日(日) 10〜17時まで内覧会で皆様をお待ちしております。
内覧会では歯のお悩み相談や虫歯菌、歯周病細菌がどのようなものなのか、というご説明もできればと思っております。
よろしくお願い致します。
院長 芳金信太郎
20.01.27
こんにちは。岩崎歯科医院の歯科医師、芳金信太郎です。
3月2日(月)リニューアルオープンに向けて着々と工事も進んできております。
今まで1階は駐車場でしたが、今後はゆったりとくつろげる待合室になります。
待合室横にはキッズスペースも予定しております。
また、2階の診療スペースにはお子様と一緒に入れる個室の治療と予防スペースも予定しております。
ちなみに、全て個室になりますのでよりプライバシーに配慮した設計になります!
外装工事に向けて外の足場も組まれました。医院のシンボルでもあるロゴや新しいサインの設置に向けてです。
内装の壁や床、絨毯などの材料もデザイナーの方々と決めていきます。
繰り返しますが、3月2日リニューアルオープンになります!!
それに伴い、内覧会も開催を予定しております。
日にちは2月29日(土)、3月1日(日)、3月7日(土)、3月8日(日)です。
また、内覧会については決まり次第、詳しくお伝えしていきます。
よろしくお願い致します。
岩崎歯科医院
歯科医師 芳金信太郎
インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を取り戻す治療法です。
失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。
審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。