クリニックブログ BLOG

歯内治療勉強会

カテゴリ:
クリニックブログ

歯科医師の芳金信太郎です。

8月25、26日と博多にてマイクロエンドコースを受講してきました。

 

エンドとはエンドドンティックス(endodontics)の略で歯内療法という意味です。

講師の松浦先生はエンドの専門医としてご活躍されており、私は2年ほど前から講義を受けさせていただいておりましたが今回の4月から博多にて各月で行われるマイクロエンドハンズオンコースはもとても、とても実りあるものとなりました!

今回(最終回)は外科的歯内療法の回でした。歯の根の治療だけでは感染が取りきれず、臨床的症状が改善されない場合に外科的歯内療法が必要になります。

なぜ、歯の根の治療だけで感染が取れないかというと

このように、歯の根の中の構造はとても複雑なのです。この中を全て綺麗にするという事は実際には不可能です。

 

Moe 2018年の報告で全ての部位に器具をあてる事はできないと言われています。

赤がuntouched areas;器具が触れてない感染の残っている場所

どう頑張っても全て綺麗にする事は難しいです。特に、上の画像の様に根の先端は複雑な構造をしているので、症状の改善が得られないときはここの部分を外科的に除去する必要が出てきます。

 

Setzer 2010によるとTraditional Apico ;伝統的な外科的歯内療法:ルーペや以前までの器具、薬では成功率は59%。

 

しかし、顕微鏡(マイクロスコープ)や超音波器具、MTAセメントなど器具、機材の発展によって成功率は94%まで向上しました。

 

顕微鏡を見ながら、歯を用いて実習していきます。

 

根の先端部を顕微鏡で確認しながら、汚れを除去して、MTAセメントで封鎖します。

できる事であれば、早期発見で「非」外科的歯内療法のみで、根の病変を解決できるようラバーダムや顕微鏡、超音波、薬液等を用いて細かいところの感染や汚れなどを除去していきます。

初期の治療をきちんとすれば切開や根の先端を切除する(外科的歯内療法)といったところまでせずに治癒できる可能性は高くなります。

可能な限り天然歯を保存できる様、最善、最先端の歯科医学を研鑽していきます。

岩崎歯科医院 歯科医師 芳金信太郎

自由診療について
インプラント治療内容

インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を取り戻す治療法です。
失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。

施術の価格
インプラント(1歯) ¥380,000 ~ ¥400,000(税別) 
相談・検査・診断・治療までの標準料金(※治療内容によって異なります。)
施術のリスク・副作用
インプラント治療は必ず外科治療を伴うため、術後の疼痛・咬合痛・腫脹や出血などを生じる事があります。
施術時、静脈内鎮静麻酔を行う場合、一時的にふらつきが生じる事があります。
上部の人工歯や土台(アバットメント)が外れたり、欠けたりゆるんだりする事があります。
また、インプラントも歯と同様に周囲の骨は歯周病のように吸収を起こすリスクがあるので、術後のメインテナンスは必須です。
審美歯科内容

審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。

施術の価格
補綴(1歯) ¥30,000 ~ / 入れ歯・義歯 ~¥250,000(税別) 
相談・検査・診断・治療までの標準料金(※治療内容によって異なります。)
施術のリスク・副作用
【ホワイトニング】
ホワイトニング剤の刺激により、歯がしみる知覚過敏の症状がおこる可能性があります。
【オールセラミッククラウン】
金属などのインレーやクラウンと比べると、強度が若干劣ります。
【セラミックインレー】
部分的に削った箇所に装着するため、歯を削る量が比較的多くなります。
【ラミネートベニア】
強い力のかかる臼歯部などに装着すると、割れる場合があります。
【メタルセラミッククラウン】
金属を全く使用しないオールセラミックと比べると、見た目はやや劣ります。
また、金属を使用するため、歯茎や歯と歯茎の境目が変色してくる場合や、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。