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歯科医院では、どのように歯周病治療をするのか?

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【保存版】スケーラーの種類と使用部位、挿入角度のまとめ【関連動画あり】

こんにちは。歯科衛生士の石垣です。いよいよ、暑い夏が近付いてきましたね。

今日は、歯科衛生士が、歯科医院でどのように歯周病治療を進めていくか⁉️を説明していきます。

菌に対するアプローチとは?

菌に対するアプローチの方法は、2つに分かれます。

1つ目は、ばい菌がつきにくい口腔環境をつくっていくこと。

2つ目は、歯茎の中に入り込んだばい菌を徹底的に除去していくことです(歯茎の溝に住んでいるばい菌が、最もタチの悪いものです)。

1)歯周ポケットとは?

歯と歯肉の境目には、健康な歯肉でも1~2mm程度の溝(歯肉溝)があります。

歯周病菌は酸素の少ないところを好むため、この溝の中にたまりやすく、そこから炎症が広がっていきます。

溝が深くなると「歯周ポケット」の状態に進行します。

<歯周病の進行>

歯周病の進行2)歯周病ポケット深さの測定

「歯周プローブ」という目盛りのついた器具で歯周ポケットを測定します。

<歯周プローブ>

歯周病の進行度は、歯周ポケットの深さだけでなく、エックス線写真なども含めて診断しますが、目安として4mm以上の歯周ポケットは「歯周炎」の可能性が高いです。
また、歯周ポケットを測った後に、血や膿が出るかどうかも歯周病を診断する上で重要な点です。

<検査している様子>

エックス線撮影

エックス線写真から、骨の状態や歯石の付着状況などがわかります。歯周病による炎症は、一部に限って起きている場合や、お口の中全体に広がっている場合など様々で、炎症の広がりもエックス線写真により確認できます。

<口腔内写真>

<エックス線写真>

上の「口腔内写真」と「エックス線写真」は同じ歯を撮影したものです。左の写真のように、自分で鏡を見たときには一見何でもないようでも、エックス線写真では歯を支えている骨が溶けて(緑の丸内:黒く写っている部分)、歯周病が進行している様子がわかります。

口腔内写真撮影

口腔内写真を撮影することで、歯肉の状態、歯の表面の状態などを確認していだだけます。治療前後の変化についても患者様にわかりやすくお伝えできます。

今回はその基礎知識についてまとめました。

スケーラー(Scaler)はまず、手用スケーラーと超音波スケーラーに分類できます。
手用スケーラーは下記の5つに分けられます。

  • ・鎌型(シックルタイプ)スケーラー
  • ・鋭匙型(キュレットタイプ)スケーラー
  • ・鍬型(ホータイプ)スケーラー
  • ・やすり型(ファイルタイプ)スケーラー
  • ・のみ型(チゼルタイプ)スケーラー

 グレーシーキュレットの使用部位

グレーシーキュレットタイプのスケーラーは、各部位の歯根の形状に合致し、周囲組織にはダメージ(傷)を与えないように設計してあります。
部位ごとに使用するスケーラーの種類が決まっています。どの番号のスケーラーがどの部位に使用するのかは下記の通りです。

 

●#1~#4 前歯部

まずは肝心の前歯部です。

【基本】スケーリング基本操作 前歯部編

引用 ドクターブック DHマネジメント寄稿記事

●#5-6   前歯部及び小臼歯部

●#7-8     大臼歯部頬舌面
●#9-10   大臼歯部頬舌面及び根分岐部
●#11-12 大臼歯近心部
●#13-14 大臼歯遠心部

【応用】臼歯部の応用操作動画でマスター

 スケーラーの挿入角度

グレーシーキュレットは、刃部の先端片側のみに刃がついています。そのため、挿入時は0度挿入を行い、ポケット内にスムーズに挿入することが大切です。0度挿入を行うことで、歯肉を傷つけることなく操作をすることが可能になります。

また、歯の表面は湾曲しているので、湾曲に沿わせて操作をしていくイメージです。

 

  • 【Education Library】プロービング基本操作編

    プロービング基本操作編

  • 【Education Library】スケーリング応用操作最後臼歯遠心編

    スケーリング応用操作最後臼歯遠心編

  • 【Education Library】スケーリング基本操作 前歯部編

    スケーリング基本操作 前歯部編

  • 【Education Library】スケーリング基本操作 左下臼歯編
  • 歯周病治療は、歯がある限り続きます。
  • 歯や歯を支えている骨は、一つ一つが貴重な財産です。後から後悔しても、戻ってきません。皆さん、頑張って管理していきましょう。