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エナメル滴

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こんにちは歯科衛生士の石川です。

歯周病治療に通っていただいている患者さんです。

先日、右上奥歯の治療を行いました。

こちらは、その部分のレントゲン写真です。

右上7番の近心根面に縁下歯石とみられる付着物があり、周囲の骨吸収も明瞭です。

治療としては、できてしまった歯周ポケットへ器具を挿入して縁下歯石を除去していきます。

 

マイクロスコープを用いてみてみます👀

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風をかけてみると歯ぐきの溝がみえます👀

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歯ぐきの溝に(歯周ポケット)歯石や歯垢が付着しているのがわかります。

 

超音波スケーラーで付着している歯石や歯垢をおとします。

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歯石や歯垢が除去できたか、風をかけて確認します👀

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取り残しがあります…。 キュレットを使って残った歯石を落として行きます。

 

しかし…何度か器具を引っ掛けても落ちない

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何かわからないため、歯科医師とマイクロスコープを教えていただいている講師の方に見ていただきました。

その結果、これは歯石ではなく、「エナメル突起、エナメル滴、でしょう」というお返事をいただきました。

    エナメル滴とは —-

歯根の表面に出現する1~3mmの球状または楕円形の隆起。エナメルパール、エナメル滴とも呼ばれる。大きさにより、エナメル質のみのもの、象牙質の一部を有するもの、歯髄を含むものなどがある。癒合傾向の強い歯や根分岐部付近に多く出現し、下顎では舌面、上顎では隣接面にみられる場合が多い。上顎と下顎では、上顎の方が出現しやすい。発生率は、上顎・下顎ともに第三大臼歯がもっとも高く、上顎では8.2%、下顎では2.8%とされる。プロービングの際など、歯石と間違えやすいので、注意が必要である。   

        引用元 クインテッセンス

 

—-   この部分のリスク —

•エナメル滴にはシャーピー線維の付着が存在しないため、結果として上皮性付着のみで支えられている状態。

•プラークや炎症により上皮付着が剥がれやすく、局所的な深いポケット形成につながる。

 

—-   セルフケア —-

6番欠損で7番近心が孤立しているため、タフトブラシや歯間ブラシの太目サイズを使ってのセルフケアをおすすめしたい。

 

ポケット内のエナメル滴をみつけたのは、初めてでした。

肉眼では見落としやすく、歯周病治療(SRP)でも「取りきれない歯石」と誤認されることが多いと思われます。

今回のようにマイクロ下で確認できたのは非常に良い判断でした。

自由診療について
インプラント治療内容

インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を取り戻す治療法です。
失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。

施術の価格
インプラント(1歯) ¥380,000 ~ ¥400,000(税別) 
相談・検査・診断・治療までの標準料金(※治療内容によって異なります。)
施術のリスク・副作用
インプラント治療は必ず外科治療を伴うため、術後の疼痛・咬合痛・腫脹や出血などを生じる事があります。
施術時、静脈内鎮静麻酔を行う場合、一時的にふらつきが生じる事があります。
上部の人工歯や土台(アバットメント)が外れたり、欠けたりゆるんだりする事があります。
また、インプラントも歯と同様に周囲の骨は歯周病のように吸収を起こすリスクがあるので、術後のメインテナンスは必須です。
審美歯科内容

審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。

施術の価格
補綴(1歯) ¥30,000 ~ / 入れ歯・義歯 ~¥250,000(税別) 
相談・検査・診断・治療までの標準料金(※治療内容によって異なります。)
施術のリスク・副作用
【ホワイトニング】
ホワイトニング剤の刺激により、歯がしみる知覚過敏の症状がおこる可能性があります。
【オールセラミッククラウン】
金属などのインレーやクラウンと比べると、強度が若干劣ります。
【セラミックインレー】
部分的に削った箇所に装着するため、歯を削る量が比較的多くなります。
【ラミネートベニア】
強い力のかかる臼歯部などに装着すると、割れる場合があります。
【メタルセラミッククラウン】
金属を全く使用しないオールセラミックと比べると、見た目はやや劣ります。
また、金属を使用するため、歯茎や歯と歯茎の境目が変色してくる場合や、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。