クリニックブログ BLOG
19.02.21
こんにちは。歯科医師の芳金信太郎です
2月9日(土)より4年ぶりのニューヨーク大学(NYU)に歯内療法の勉強として1週間行ってきました。
今回はその内容について何回かに分けてブログを書いていこうと思います。
先々週のNYは大寒波で−30℃でどうなるかと思いましたが、先週は影響はほとんど寒波はなく、
むしろセントレア−成田間が欠航になり急遽新幹線で成田まで向かうというハプニングがあったものの、
無事JFKに到着しました。
大学までの移動はメトロです。7デイズのメトロとバス乗り放題カード(31ドルくらい)をゲットして青と緑の線を乗り継ぎ、そして徒歩10分くらいで目的のNYUまで行きます。
NYのメトロは日本の地下鉄の様に駅内で行き先を選んでコンコースに立つのではなく
入り口で行き先が決まってしまう駅が多いので間違って入ってしまうと入って出るだけで3ドルくらい損します。(NYメトロはどこまで乗っても1区画3ドルです)
4年前のNYUで勉強した時駅に入って方向を間違えて、もう一度出るだけで再度チケット3ドルを買い直しという苦い記憶がある為、即乗り放題チケット購入です。
乗り放題チケットも券売機で買うと11ドルくらい多く40数ドルします。ネットには券売機からお金を払っても出てこないなんてこともあるみたいです。
なので、安全に駅の店員さんから買うのが1番です。
NYUは4年ぶりとはいえ、インプラントコースを含めて3回目だったのでその時の記憶が蘇って来ました。Lexington駅乗り換えとか懐かしの光景がそこにありました。
月曜日はDr.Paul Rosenberg(NYU歯内療法科主任教授)とDr.Asgeir Sigurdsson(AAE歯内療法学会会長)、岡崎先生(クリニカルアシスタントプロフェッサー)の講義でした。
また、何回分けて書いていきます。続く。
JR四日市駅 徒歩2分 近鉄四日市徒歩10分 歯医者
19.02.06
岩崎歯科の歯科医師 芳金信太郎です。
今回はインプラント治療を受けられた60歳代女性についてご報告させていただきます。(掲載の同意を頂いております)
歯を支える骨が痩せてしまう歯周病がレントゲンの右上の赤丸の部位にありました。
また、レントゲン左下の被せ物が取れてしまったという主訴でお見えになりました。
上の歯は、歯の動揺が著しく抜歯を行なったのちにインプラントになりました。
また、取れてしまった部位は歯の崩壊が顕著でこちらも保存が難しく残念ながら抜歯となりました。
インプラントを行う際は、CTを撮影した後に、最新のデジタル診断を行い、可能な限り低侵襲にできるよう骨のある部位を探して、そこにインプラントを入れる計画を立てます。
上顎洞の内側に骨がしっかりありましたので、その部位にガイドを用いて埋入していきます。
こちらがインプラントを入れた後のレントゲンです。
強い歯茎を獲得するために、上顎の口蓋というところから歯茎を移植することもあります。痛みはそこまでありません。
強い歯茎を獲得することで歯ブラシも痛みなくすることができ長い目で見て衛生的です。そして最後のインプラントの歯が入り治療終了です
患者様には12か月ほどお付き合いいただき頑張ってきただきました。今後はインプラントだけでなく天然歯が一生涯持つようにメンテナンスでしっかりフォローしていきたいと思っています。
歯科医師 芳金信太郎
三重県 四日市 歯医者 インプラント マイクロスコープ
19.01.23
歯科医師の芳金信太郎です。
今回は30歳代男性の前歯の治療についてお話しします。
今回は前歯の色を改善する治療を行いました。
画面向かって左側に黒っぽく見える歯は既に神経がとってあり
裏側からアマルガムという薬が詰めてありました。
アマルガムとは歯科用水銀アマルガムのことです。
アマルガムに関しては日本保存歯科学会の検討委員会の報告
欠点でもある、
①金属色 ②歯に付かない ③水銀を使用している
という点から現在は学生教育として教科書にあるものの、実際に実習等で習うこともなく、
実際に使用することはありません。
(歯科用の水銀は無機水銀のため有機水銀(メチル水銀)とは違い安全です)
今回は最終的にオールセラミッククラウン(陶器でできた被せ物)で修復をする計画になりました。
シンプルに考えると、そのまま被せ物をしてしまえば、時間的にも早く終わりますが
意外と多いのが歯の根が腐っていてて歯茎からニキビのような腫れ物が出ることがあります。
そうなるとせっかく被せたものを除去する必要がありますので、
出来るだけ新しい被せ物をする前には歯の根の治療を行います。
前回のブログでもお伝えした論文の一部です。
Gorni FG, Galliani MM: The outcome of endodontic retreatment: a 2 year follow-up. JOE, 30(1):1−4、2004
解剖学的形態維持 根尖病変なしの場合 成功率は91.6%
今回早い段階で根管治療すれば成功率は91.6%!!!ならばやっておいたほうがいい!
もちろん、ラバーダムと顕微鏡(マイクロスコープ)、そしてMTAシーラーを用いました。
あその後ファイバーコアという材料で土台を作った後にセラミックで歯を作成します。
とても綺麗に色をしており、自然感があり、そして汚れにくく、歯との接着も強いため外れにくく隙間から
虫歯にもなりずらいのがセラミックです。
1本の歯が少しでも長く機能し続けるよう、最善最先端の治療を提供していきます。
岩崎歯科医院
歯科医師 芳金信太郎
18.10.03
歯科医師の芳金信太郎です。
本日は60歳代男性の症例について報告させていただきます。
術前のレントゲンと写真になります。
銀の詰め物(メタルインレー)の処置がされていました。
実はこの銀の詰め物の下には虫歯が隠れています。
(銀の詰め物は保険適応の処置材料)
このように外す、または外れるとほとんどの確率で銀の詰め物の下は虫歯になっています。
虫歯治療をした所が再度虫歯になってしまう事を2次カリエスと呼びます。2次カリエスは2回目の虫歯治療のため、虫歯がとても大きく進行していることがあります。
岩崎歯科医院では、虫歯を取る際にカリエスチェックという虫歯を検知する液を使っています。
このカリエスチェックは虫歯(カリエス:Caries)の取り残しがないように、
また必要以上に歯を削りすぎないようにする為のものです。
虫歯が残ってると、写真のように青く染まります。青く染まった所は、しっかりと取ります。取りきった後にまたカリエスチェックで染めて虫歯の有無を繰り返しチェックしていきます。
虫歯を取りきったところにはe-max (イーマックス)インレーというセラミックの詰め物をして治させていただきました。
セラミックは保険の銀の詰め物と比較すると「接着力」がとても高いため外れにくく、材質的にも変色、変形、腐食がなく安定した材料です。
「美しい」がセラミックと思われがちですが、美しさを備え、かつ、機能的な材質です。
銀の詰め物→合着:物理的なはめ込み、嵌合
セラミック→接着:化学的な結合
顎を左右前後に動かした時にも前歯、犬歯がしっかり機能するようにしていきます。
セラミックは保険適応の銀の詰め物、被せ物に比べると費用は少しかかるかもしれませんが、再度虫歯になってしまう2次カリエスを予防し、歯を長期に持たすことができる材料です。
長期的に歯を持たせるためにはより早い虫歯の発見が一番ですが、もし虫歯が大きくなってしまった時には、やり直しが少ないという意味でも、セラミックはとてもいい治療選択の1つだと思います。
岩崎歯科医院
歯科医師 芳金信太郎
18.09.13
本日は少し前に治療が一段落された70歳代の患者様の報告をさせていただきます。(許可をいただいております)
こちらが最初のレントゲンになります。
上顎、下顎には大きな入れ歯を入れらておりました。入れ歯を外した写真です。
しっかり食事が出来るように、インプラント治療をすることを
決意されました。
やはりインプラント治療で不安なのは、痛くないの?です。
今回の全ての治療で、痛みはほとんどなかったとのことで、いろいろな治療の提案を受け入れていただきました。
インプラント治療は、骨の中にチタン製のネジを埋める処置ですが、大事なのは、適切なポジションに安全に埋めることです。
岩崎歯科医院ではほぼ全ての症例でガイドサージェリー(安全にインプラントを入れる装置を用いた処置)を行っております。
まずは、下顎にインプラントを埋入しました。
より、インプラントを長持ちさせるために、インプラント周囲の歯肉も角化歯肉を移植し強くしております。
入れ歯からインプラントの歯に変わると、取り外しもなく、大きな入れ歯を入れることもなく、しっかり咬むことが出来るようになってきます。
上顎は骨が薄く、今回は左顎には上顎洞挙上術(サイナスリフト)を同時に行っています。
前歯にはジルコニアという材料を用いた被せ物を行いました。ジルコニアは強度がとても強く割れにくく、そして汚れがつきにくいです。インプラントにも用いる材料です。
今後はしっかりとこの被せ物やインプラント、そして一番大事な天然歯をしっかり保存できるように定期的にメンテナンスさせていただければと思います。
インプラント治療をされた患者様には今まで入れ歯では食べれなかった物がしっかり噛みしめることができるようになったり、食事が楽しくなると言っていただいております。
少しでも、皆様の笑顔の為に貢献できれば幸いです。
歯科医師
芳金信太郎
インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を取り戻す治療法です。
失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。
審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。