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歯肉病変の種類について

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こんにちは歯科衛生士の赤塚です🍓

今回は歯肉の種類についてお伝えしようかと思います!

○プラーク性歯肉炎

歯肉のきわなどが赤くなったり、腫れを認め、スティップリング(健康な歯肉に現れるもの)が消失しているもの。

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※歯周病学教本より

(1)プラーク単独性歯肉炎

プラーク(汚れ)の付着によって赤くなる歯肉に限局した炎症。プラークが蓄積した歯のきわが赤くなったり、腫れが認められる。

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※歯周病学教本より

(2)全身因子関連歯肉炎

①萌出期関連歯肉炎

歯の萌出に伴い歯と歯肉に膿の袋が作られやすい、プラークが直接の原因ですが、通常の歯ブラシでは膿の袋のプラークを取り除くことが困難になる。萌出が完了すると症状が軽減しますが、それまでは注意深いケアが必要となります。

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②妊娠関連歯肉炎

妊娠期に特有の女性ホルモンのバランスの変化によって、プラーク蓄積に起因する炎症が一時的に増強された状態。

③糖尿病関連歯肉炎

体内で産生される糖の代謝産物の増加によって歯肉が感染が起こりやすい状態になり、歯肉の炎症が増強されやすい。

〇薬物性歯肉増殖症

特定の薬剤を常用している患者によく見られる。

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このように歯肉炎にはさまざまな原因から起こりそれぞれ歯肉に現れる症状も違ってきます、今回色々紹介しましたが、歯肉炎って色々あるんだなと知っていただけると幸いです🙂

次回は歯周病の種類についてお伝えしたいと思います☝️

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精密根管治療について

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岩崎歯科医院

院長の芳金信太郎です。

今回はマイクロスコープを用いた精密根管治療について1つの症例を交えてブログを書きたいと思います。

患者さんは50歳代女性です。左上の歯茎が大きく腫れてきたというのが主訴でした。

実際の写真です。内側の歯茎は非常に厚くなっていますが、そこの歯肉が赤く大きく腫れ上がっています。

ひとまずは、抗生剤にて急性症状を抑えて、大きく腫れていたところは少し縮小したところで根管治療へと移行しました。

 

ここまで大きく腫れているとなると、骨の吸収も著しく進んでいることも多々ありますが、今回はCTで確認したところ、比較的骨の吸収は少ないようで安心しました。骨の吸収が少ないと勝算の見込みが高くなります。

まずは過去に治療された詰め物を外し、う蝕検知液を用いて歯冠部分の感染源をしっかり取っていきます。

実はここがすごく重要で根管内より細菌数は詰め物を外したエリアの方が多いため、まずは徹底的に入口をキレイにする必要があります。すぐに根管内に器具を入れてはいけません。

感染源の除去が終わったら、隔壁と言って歯の周囲が360度覆われるように壁を作っていきます。

そこからラバーダムにて歯を隔離していよいよ根管治療のスタートです。

ちなみに、根管治療は本当に小さい領域の治療です。マイクロスコープなしの治療は不安でしかないです。

そして非常に多くの時間とたくさんの機材、材料を用います。今回は歯の内部から出血が一才ありませんでした。これは神経が壊死していることを意味します。全ての根管の神経は壊死を起こしておりました。

特に大臼歯は根管数も3〜4根管で形態もかなり複雑です。その中でも近心頬側根と呼ばれる根管にはMB1、そしてMB2と呼ばれる2つの管が存在しており、MB2なんかはかなり隠れて存在しているため見つけることが困難な根管でもあります。しかしほとんど確率でM B2は存在しているため、ここを見逃されていることが多いので大体この根が数年後に再治療になることが大多数です。ここをしっかり仕上げれるかが上顎第1大臼歯の肝です。

事前のCTで根管を診断してマイクロスコープとニッケルチタンファイル、そして極細のファイルで根管形成を行います。

洗浄液には5%濃度の次亜塩素酸にて消毒をしっかり行います。

徐々に根管拡大が済んでいくとキレイな「顔」をした形態になってきます。

1〜2回の治療が済むと徐々に歯茎の腫れもなくなり、歯肉は引き締まってきます。

今回はMB1とP根にMTAセメント、根管の細かったD根、MB2にMTAシーラーとガッタパーチャポイントにて根管充填を行っております。

その後にグラスファイバーとレジンにてコアを形成します。この時もほとんど歯は削らないようにします。

 

そして歯の形をマイクロスコープ下にて形成します。

仮歯を経て最後にジルコニアクラウンにて完成です。

根管治療がしっかりなされていると感染もあっという間になくなり、痛みの消退、歯肉、歯槽骨の改善へとつながります。

天然歯に勝るものはありません。

できるだけ歯を抜かないように、もっというとできるだけ神経も抜かないように保護したりしております。

根管治療もしっかり丁寧に行っております。(一部自由診療)

 

 

フッ素の効果について

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こんにちは、歯科助手の橘高です!

今回はフッ素の効果についてお話します!

【効果】①エナメル質の修復を促進🧚🏻💫
酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進します。

②歯の質を強化💪
歯の表面を覆うエナメル質を、酸に溶けにくい性質に変え、ムシ歯への抵抗力を高めます。

③菌の働きを弱める🤛
ムシ歯を引き起こす細菌の働きを弱め、酸がつくられるのを抑えます。

この3つの働きで、ムシ歯の発生と進行を防ぎます🦷

【フッ素塗布について!】
・乳幼児、子ども
▶︎乳歯は永久歯よりエナメル質が薄く、また溝が深いため簡単に虫歯になってしまいます😭
フッ素塗布により、弱い歯を効率的に虫歯から守ることができます✨️

・大人
▶︎永久歯も、生え始めてから2~3年の間も虫歯になりやすい状態です⚠️この期間は、特に定期的なフッ素塗布が有効です!
また、加齢や歯周病によって、歯茎は徐々に下がり、その部分の虫歯のリスクが非常に高くなります。
定期的なフッ素塗布により虫歯を予防することで、歯を長く残せる可能性が高まります。

また、歯科医院での定期的なフッ素塗布と併用して、自宅でもフッ素配合のケア用品を使うことで、より高い効果が得られます🦷🪥✨

●フッ素配合の歯磨き粉を使用する
子どもでも取り入れやすい方法として、フッ素配合の歯磨き粉の使用があげられます!虫歯予防に特化したフッ素入りの歯磨き粉を使用すれば、自宅で手軽にケアすることが可能です🦷

⚠️歯磨き粉の効果を得るためには、口内に歯磨き粉の成分をとどめる必要があります。ブラッシング後は、1~2回軽くゆすいだあとに30分は飲食を控えるように心がけてください😀

当医院で取り扱っている虫歯予防に特化した歯磨き粉はコチラ⬇️

🦷🪥大人の方向け

🦷🪥子ども向け

 

●フッ素配合の歯科専売ガムもあります!

ぜひ手にとってみてください✨

歯科検診・フッ素塗布の予約もお待ちしております🙌

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口臭の原因と対策

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こんにちは😃歯科助手の横山です。

今回は【口臭の原因】についてブログを書いていきます。

口臭は多くの人にとって気になる問題であり、さまざま原因が関与しています。

 

【原因】

・口腔内の問題

虫歯や歯周病などの口腔疾患は口臭の一般的な原因です。これらの状態は口腔内での細菌の増加を引き起こし、悪臭の原因になります。

 

・プラークと舌苔

歯や舌の表面に蓄積するプラークや舌苔は細菌の増殖の場となり悪臭を放ちます。

 

・食習慣

ニンニクや玉ねぎなどの特定の食品は、体内で代謝された後に口臭の原因となる化合物を報酬します。

・口腔乾燥

唾液の分泌減少は口臭を引き起こすことがあります。唾液は口腔を清潔に保つために重要で、その不足は細菌の増殖を促します。

・喫煙

タバコは口臭の原因となるだけでなく、歯周病のリスクも高めます。

【予防策】

・定期的な歯科ケアにより口腔内の健康を維持し口臭を予防できます。

・十分な水分摂取によって唾液の分泌を維持し、口腔内を清潔に保ちます。

・健康的な食生活と禁煙は口臭予防に貢献します。

 

そこで気になる口臭ケアをしてくれる商品がこちらです!!

【ハイザックRスプレー】

口臭防止と歯周病予防が同時にできるオーラルスプレーです。

ニオイ物質であるVSC(揮発性硫黄化合物)を

不揮発化します。

ほのかな柑橘系の香りで低刺激です。

詳しくはスタッフまでお尋ねください✨

 

 

歯の再石灰化について

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みなさんこんにちは

歯科衛生士の長谷川です。

今日は、炭酸水ジュースをよく摂る患者様で

前歯が脱灰してしまい、小さいな穴ができてしまった患者様にまずは炭酸水ジュースを控えてもらい、フッ素入りの歯磨き粉とM Iペースを3ヶ月毎晩使用してもらいました。

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        3ヶ月後

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歯と歯の境目にあった穴がなくなりました。まだ白濁した部分はありましたが、効果が出たおかげで患者様自身も口腔内の関心をもっていただけるようになりました。

MIペーストの効果

MIペーストには、細菌の産生する酸によって酸性状態に傾いた口腔内を中性に戻す中和作用と酸性状態になりにくい状態を維持する緩衝作用を持っています。酸性の時間が長いほど虫歯リスクが高まるので、虫歯を予防するためにはこのバランスを保つことが非常に大切です。

牛乳由来成分のリカルデント(CPP-ACP)含有

MIペーストには、牛乳由来の成分である、リカルデント(CPP-ACP)が含まれています。歯の表面では酸により歯のエナメル質が溶け出す「脱灰」と、唾液が歯のミネラルを補給する「再石灰化」という修復メカニズムが繰り返されています。リカルデントは、この修復メカニズムを助ける3つの効果があります。

①脱灰の抑制効果

リカルデントには、脱灰抑制の効果があり、歯のエナメル質からミネラルであるリンやカルシウムが溶け出すことを防いでくれます。バランスが崩れて、脱灰に傾くことが「虫歯の進行」となります。

②再石灰化の促進効果

脱灰によって溶け出した唾液中のミネラルが、歯の表面のエナメル質に戻ることを「再石灰化」と言います。リカルデントにはこの「再石灰化」を促進するはたらきがあります。

③耐酸性効果

ミネラルを補給された歯のエナメル質は、虫歯の原因となる酸への耐性を増強し、酸に溶けにくい丈夫な歯にします。

フッ素とMIペーストの違い

フッ素入り歯磨剤もMIペーストもどちらも虫歯予防に効果的ですが、少し違いがあります。

フッ素→歯のエナメル質を強化して、虫歯になりにくい強い歯にする作用
MIペースト→再石灰化を促進させる作用

当院では口腔内に問題がなければフッ素で予防し、歯にホワイトスポットという白濁や初期虫歯のある方は、MIペーストで予防するのをオススメしています。

MIペーストはこんな方にオススメ!

●矯正治療中

MIペーストには、プラークを出来にくくし、虫歯菌の活動を抑え、カルシウムとリンのミネラルによってエナメル質を強化して、矯正治療中に虫歯になりにくくする効果があります。インビザラインをはじめとするアライナー(マウスピース)矯正では、マウスピースにMIペーストを入れることで歯を動かしながらも効果的に歯にミネラルを補給できます。


●ホワイトスポット(歯に白濁がある方)

虫歯は虫歯菌が出す分泌物により、歯が溶ける脱灰が始まります。歯が脱灰により表面が溶け出すと光沢を失い白く濁り始めます。これが初期の虫歯によるホワイトスポットです。この白濁のある歯にMIペーストを塗り続けることで自然治癒する効果があります。(フッ素やMIペーストによる白濁治療には限界がある時があります。その場合にはI-con治療をお勧めします。I-conに関しましては過去の投稿をご参照ください。)


●知覚過敏の方

MIペーストには、カルシウムとリンのミネラルによって歯質を強化し、知覚過敏を緩和させる効果があります。


●ホワイトニング中

MIペーストには、ホワイトニング中にしみるのを緩和する効果があります。また、エナメル質の艶を増す効果もあります。ホームホワイトニングトレーをお持ちの場合、ホワイトニング後にホームホワイトニングトレー内にホワイトニング材の代わりにMIペーストを入れると効果的です。


●初期虫歯がある方

MIペーストには、プラークを出来にくくし、虫歯菌の活動を抑え、カルシウムとリンのミネラルによってエナメル質を強化して、虫歯になりにくい歯にする効果があります。初期虫歯の状態であればMIペーストを使用することによって自然治癒する可能性もあります。


【使用方法】

MIペーストを歯面全体に塗る

歯磨きした後に約1cm(0.3g)[歯ブラシの植毛部の長さの半分程度]のMIペーストを指や歯ブラシ、綿棒で歯面全体に行き渡るように塗布します。

3分間は唾液もお口の中でそのまま

塗布後、3分間は唾液も吐き出さずにそのままにしておきます。唾液と共に口腔内に保持される時間が長いほど効果が高くなります。

30分間はなるべく飲食しない

3分過ぎたら唾液を軽く吐き出した後、30分間はなるべく飲食を行わないで下さい。その間唾液は適時吐き出します。

仕上げに少量の水でうがい

30分後に少量の水でうがいをして終わりです。

毎日の歯磨きの後に仕上げとして使用するのがオススメです。特に最も虫歯発症リスクの高い時間帯である就寝前に使用すると効果的です。

注意⚠️

 以下に該当する方は使用しないでください。

・牛乳アレルギー

・パラベンアレルギー

・セリアック病、βラクトグロブリンアレルギー(微量のホエイ(乳清)が残留している可能性があるため)

・人工透析患者(リンの摂取を控える)

なお、それ以外でもアレルギーが疑われる方は、成分をご確認の上、使用の可否をご判断ください。

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自由診療について
インプラント治療内容

インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと噛める歯を取り戻す治療法です。
失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。

施術の価格
インプラント(1歯) ¥380,000 ~ ¥400,000(税別) 
相談・検査・診断・治療までの標準料金(※治療内容によって異なります。)
施術のリスク・副作用
インプラント治療は必ず外科治療を伴うため、術後の疼痛・咬合痛・腫脹や出血などを生じる事があります。
施術時、静脈内鎮静麻酔を行う場合、一時的にふらつきが生じる事があります。
上部の人工歯や土台(アバットメント)が外れたり、欠けたりゆるんだりする事があります。
また、インプラントも歯と同様に周囲の骨は歯周病のように吸収を起こすリスクがあるので、術後のメインテナンスは必須です。
審美歯科内容

審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。

施術の価格
補綴(1歯) ¥30,000 ~ / 入れ歯・義歯 ~¥250,000(税別) 
相談・検査・診断・治療までの標準料金(※治療内容によって異なります。)
施術のリスク・副作用
【ホワイトニング】
ホワイトニング剤の刺激により、歯がしみる知覚過敏の症状がおこる可能性があります。
【オールセラミッククラウン】
金属などのインレーやクラウンと比べると、強度が若干劣ります。
【セラミックインレー】
部分的に削った箇所に装着するため、歯を削る量が比較的多くなります。
【ラミネートベニア】
強い力のかかる臼歯部などに装着すると、割れる場合があります。
【メタルセラミッククラウン】
金属を全く使用しないオールセラミックと比べると、見た目はやや劣ります。
また、金属を使用するため、歯茎や歯と歯茎の境目が変色してくる場合や、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。